どんづるぽう地下壕戦争遺跡

2020年10月
どんづるぽう地下壕で新たな動きが

 香芝市のどんづるぽう地下壕戦争遺跡は、現在香芝市が東壕を含む山林を買い戻し山林に接する国道165号線の拡幅進行と同時に総合公園と地下壕,今年記念物の奇岩どんづるぽうが一体につながることになりました。

 道路拡幅の進行に合わせて計画していくようで基本構想だけができています。実施構想については具体化されていません。




 先のように東壕は香芝市の所有地になりましたので壕の中にある京大地震観測所や一帯で取れる石器時代のサヌカイトなど石の学習や戦争遺跡の学習.自然公園などが想定されます。

NPO法人平和のための香芝戦争展


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どんづるぼう地下壕戦争遺跡

 第二次世界大戦末期本土決戦に迎えて当時の陸軍の中の航空総軍という部隊が八尾飛行場の通信所として二上山近くの凝灰岩の山どんづるぼうの下に2か所西壕と東壕を2か月で朝鮮兵を動員して掘りました。しかし、途中で終戦を迎えたため西壕などは未完成のままです。壕の中には当時のツルハシのあとや、電線の配線などに使った釘のあと、掘るためのドリルの跡がまだ残っています。その航空総軍の軍隊が地下壕を計画して作ったという資料がまだ防衛省に保管されていたり当時の様子を見ていた近くの人の証言もあります。

 地下壕は、戦争の悲惨さを今に伝える市内に残っている、なくなりつつある生きた資料になっています。年に何人もの人が訪れるところにもなっていますが戦後の年月から危険になっていく様子もあり、その保存と活用が望まれます。

中井

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